ひとりあるき

多忙な社会人がブログ始めてもこの程度

時間の有効活用なんてただの戯言

プログラミング授業が小学生に与える影響

f:id:wat-shiota:20180816234040p:plain

 
文部科学省が2020年からプログラミング教育の必修化を発表しました。
「果たして小学生がプログラミングなんて出来るのだろうか・・・。」
なんて思っている全国の親御さん。
 
おそらく多くの方が勘違いをしています。
 
今日はその事について少し書いて行きます。

一般的に「プログラミング」とは何を指すのか

Wikipediaで検索すると以下の様に説明されています。
 
 コンピュータのプログラミング: programming)とは、コンピュータプログラムを作成することにより、人間の意図した処理を行うようにコンピュータに指示を与える行為である。(コンピュータ以外にも「プログラミング」という語は使われるが、それらについてはこの記事では扱わない)
引用元:wikipedia

 少し難しいですね。

プログラミングよりも、先ずは「プログラム」から考えた方が簡単です。

プラグラムと言うと「予定表」とか「計画表」が想像出来ると思います。

小学校の運動会とかでも「プログラム」と書かれてますよね。

つまり、

やる事を順番に書き出した(指示した)ものが「プログラム」と言う事です。

皆さんも自然とこの言葉を使っているので、意外と身近だと感じてくれたはずです。

 

そしてそのプログラム(予定表)を様々なルール(言語)に沿って入力し、

パソコンに動かしてもらう為の文章を書く事を「プログラミング」と言うのです。

 

小学生にプログラミングを教える意図

なぜ「プログラミング」を小学生に教えたいのか。
単純に親からすれば、ただ漠然と「将来の為になるから」と言う意見が圧倒的に多いです。しかし 一方で「まだ早すぎる」「他に学ぶべき事がある」などの反対意見が多いのも事実です。
 

IT関連の人材不足を解消

IT業界は今、深刻な人材不足だそうです。
今やパソコンやスマホは皆さんの生活の一部になっています。
さらに最近ではロボットやAIなどますます生活のIT化が進みます。
IT関連の需要はますます大きくなって行きます。
だけど、人材不足。
 
その一つの理由は「男性ばかり」だから
 
プログラマシステムエンジニアなど、自社のIT部門も取引先の常駐も男性。
中途採用の募集をかけても、入ってくるのは男性ばかりです。
見渡す限り、ほとんどが男性なのです。
 
以前までは「ブラックな職業」と言うイメージが強かったIT関連企業。
エラーがあれば朝まで徹夜、一週間職場に泊まり込み。
なんて今の50代以降の人からすれば当たり前だったかも知れません。
ですが今では相当「ホワイトな職業」になっています。
 
半分は女性である日本で、この男性に偏った業界をなんとかしないと、
今後のIT関連業界の人手不足は解消される事はないでしょう。
 
とは言っても、前述した通り小学校でプログラミングなんて早すぎるのでは?
と意見が出るのは当然かも知れません。
 

思考力・問題解決能力を養う

「プログラミング」は、幾多のトライ&エラーの繰り返しです。
 
パソコンでもゲームでも、下ボタンを押すと下に行きますよね?
下を押して右に行ってしまった時、どうしますか?
今の世の中、すぐにクレームを入れる。すぐにどこかに問い合わせる。
そうなりますよね。少し悲しい世の中です。(笑)
 
世の中には当たり前と思って全く意識していない事が多くあります。
単純な事ですが、動く仕組みには全て「プログラム」が組まれているのです。
 
例えばこの記事の最上段、目次を表示するのにもCSSと言う、
一つのプログラム(WEBプログラミング)が組まれています。

f:id:wat-shiota:20180817132531p:plain

「表示されない!どこが間違ってるんだ?!」とか、
「色を変えたいな」「もう少し字を大きくしたいな」など・・・
色々な思考が生まれます。 
 
子ども達には、その背景を、しっかりと理由付けして学んで欲しい。
プログラミングはある程度の「記憶」も当然必要ではありますが、
それ以上に「理解」が最も重要になるのです。
 
NG: 教えてもらうだけの受動的な授業
OK:「こうすればこうなるんだ!」という発見の連続による主体的な授業。
これこそがプラグラミングを必修にする最大の利点なのだと私は思います。